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フランス移住を決めた理由
2025年の年明け、フランスへの移住を決めました。
移住の理由は、妻が南フランスのトゥールーズ(Toulouse)という都市で研究職のフェローシップを得ることができたためです。
私は会社の育休制度を使用して休職し、未就学児の子どもとともに研究者のフェロー帯同という形で家族三人でのフランス生活を選びました。
最初にぶつかった壁:何から始めればいいのか分からない
フランス移住の準備を始めるにあたり、まずはネット上で情報収集をしました。
ネット上には様々な体験談やチェックリストなども公開されており、ビザ、医療保険、住まい、銀行口座、語学、子どものこと……。調べれば調べるほど膨大な情報が出てきました。
しかし、私たちの場合に一つずつ当てはめようとするとそれらは断片的となり、
「結局、何から、どの順番でやればいいのかが分からない。」
といった問題に直面しました。
特に私たちの場合、移住先はパリではなく、南フランスの地方都市トゥールーズ。
日本語情報はさらに少なく、手探りで進めるしかありませんでした。
この記事では、
実際に我が家が「フランス(トゥールーズ)移住」を決めてから出国するまでにやったことを、時系列でまとめます。
これからフランス移住を考えている方、
特にパリ以外の地方都市への移住に不安を感じている方の参考になれば幸いです。
出国までの準備スケジュール
フランス移住を決めてから出国までに必要な準備を、私たちの例をもとに時系列で整理しました。全体の流れは、大きく次の3つに分けられます。それぞれの詳細については今後の記事で一つずつ書いていく予定です。
実際のスケジュール表
以下は、実際に我が家が移住準備の際に使っていた出国までのスケジュール表の一部です。月ごとの進行とToDoを整理しながら、出国までの準備を進めました。

出国6〜5か月前:情報収集・全体整理
この時期は、まだ具体的な手続きを進めるというより、全体像を把握することを優先しました。
- フランス移住の一般的な流れを調べる
- ビザ申請の準備・大使館の予約
- パスポートの更新
- To Doリストの作成
- 各手続きの期限を把握する
- 「現地でやること」/「日本でやること」との切り分け (現地の住まい探しは移住後と割り切りました。)
- 書類の収集 (戸籍謄本、大学の卒業証書など)
この段階で完璧を目指す必要はなく「分からないことが分かる」状態を目標にしていました。
出国4〜3か月前:手続きの準備開始
全体像が見えてきたら、期限のあるものから順に具体的に動き始めます。
- 渡航の計画 (航空券、ホテルの手配など)
- 申請書類の収集、英語/フランス語翻訳
- 海外医療保険の検討
- 引っ越しの計画・予約
- 車の処分の方法確認、検討
- 会社の休職手続き
この時期は、徐々に準備を進めていました。「調べる → 迷う → 決める」を繰り返すフェーズでした。
出国2〜1か月前:実務フェーズ
出国が近づくにつれ、やることも多く大変な時期でしたが
- ビザ申請
- 日本側の役所手続き (住民票、マイナンバーカード、納税管理人の指定など)
- 日用品の買い出し (食料品、衣料、医薬品、おもちゃなど)
- 持ち物・荷物の整理/処分 (手荷物、国際郵便、粗大ごみの日の確認、メルカリ)
- 金融関連の手続き (銀行口座、証券口座、保険、クレジットカード、国際送金など)
- 国内/移住先の携帯電話の準備
- 現地の各種手続きで必要な資料の整理
- 歯科検診、予防接種
この時期は「やり残し」よりも「致命的な抜けがないか」を意識しました。
最初にやってよかったこと
振り返ってみて、早めにやっておいて特に良かったと感じたことを紹介します。
1. 移住の準備に必要なTo Doリストを作成したこと。

頭の中だけで整理しようとすると、どうしても不安が膨らみます。
不安を感じたときには”書き出すこと”が定石とはよく言いますが、私たちもそれにならい、思いつく限りのTo Do(やること)を一度すべて書き出しました。
- ビザ
- パスポート
- 保険
- 住まい
- 金融関係(銀行、証券口座、国際送金など)
- 語学
- 子どものこと
もちろんこの時点では、正確である必要はありません。
ただし「見える化」するだけで、気持ちがかなり楽になりました。
私たちは、各タスクの進捗状況を妻と私で情報共有できるよう、担当、期限、進捗コメントなどを付け加えたリストを作成し、私たちなりのTo Doリストを作成し使用しました。
このTo Doリストは最終的に、出発直前まで活用し、本当に作成して良かったと思います。
※ 私たちの作成したTo Doリストも公開できるよう、今後個別の記事を書きたいと思います。
2. 期限があるものを先に把握したこと
すべての手続きが同じ重要度ではありません。
中でも特に重要なのが、期限が決まっているもの、リードタイムが長いものです。
- ビザ申請
- 役所手続き
- 出国日
ここを軸に考えることで、他の準備も逆算しやすくなりました。また、時間のかかる行政手続きについても事前に把握しておくことで書く手続きを期限通りに終えることができました。
なお、情報収集の段階で「何よりもビザの申請は早めに」との情報は頭に入れていたのですが、結果的にはビザを受け取ったのは出国前ギリギリとなってしまい、最後までヒヤヒヤさせられてしまいました。
ビザの申請だけは早めに準備することをお勧めします。
3. 日本でやること・現地でやることを分けたこと
すべてを日本で終わらせようとすると、準備は終わりません。
「これは現地でやる」と割り切ることも大切だと感じました。
私たちの場合は「移住後の住居さがし」を現地で行うことにしました。
見ず知らずの土地、現地の知り合いもいない、土地勘もない中、ネットの情報だけで住まいを決めることは時間もかかりそうで、そもそも契約できるのかも不明であったので、日本では行わないとの判断に至りました。
結果として、私たちの場合は運よく良い家を見つけることができたのでこの判断はうまくいきましたが、渡航まで不安は残りました。
出国前の不安との付き合いかた
To Doリストを用いて準備を進めることで不安は和らいだものの、「この準備で本当に足りているのか」、「他の人はどうしているのか」といった気持ちはずっと付きまとっていました。
特にトゥールーズのような地方都市の場合、未就学児を連れた場合など、私たちと状況が完全に一致する人はもちろんおらず「誰かの正解」を探すより、「自分たちの状況に合う選択」を積み重ねるしかないと割り切り、リストを埋めて完成させることを楽しみながら進めることが必要と感じました。
さきに述べた「この準備で本当に足りているのか」、「他の人はどうしているのか」の2点に関しては、このブログで「準備は足りていた。」、「私はこうした。」と発信していきますので、このブログを一読いただき、少しでも皆さんの不安を払拭できればと思います。
まとめ
フランス移住は、確かに大変なことも多いです。
ただ、全体像と順番が見えれば、不安はかなり減らせると感じました。
この記録が、かつての私と同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。



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