【実体験】1歳児と14時間フライト|子どもの席は買うべき?耳抜き・ハーネス・ベビーカーまで全部書く

フランス移住の準備

※本記事はプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

「1歳児を連れて、14時間のフライトを乗り切れるんだろうか……」

家族でフランスへ移住するにあたり、私たちが一番不安だったのがこれでした。大阪-パリ間のフライトは約14時間と、日本発便では屈指のロングフライトでした。

2歳未満なので膝の上なら格安で搭乗できるとはいうものの、じっとはしていられないお年頃。

座席は膝の上でいいのか、それとも1席買うべきか。子どもの耳は大丈夫か。そもそも、長時間じっとしていられるのか。。

結論から言うと、準備の仕方しだいでフライトの快適さはまるで変わります。 この記事では、1歳の娘を連れて日本からフランス・トゥールーズへ移動した私たちが、実際にやって「これは正解だった」「これは想定外だった」と感じたことを、座席の決断から耳抜き対策、ハーネスの攻防まで、包み隠さず書きます。

同じように子連れの長時間フライトを控えて不安な方の、リアルな道しるべになれば嬉しいです。


Contents

事前準備〈情緒編〉:子どもに「飛行機=楽しい」を刷り込む作戦

長時間フライトの成否は、当日より前に半分決まっていると感じます。私たちがまずやったのは、娘に「飛行機は楽しいもの」と思ってもらう刷り込みでした。

① 飛行機の絵本を見せる 出発前から、飛行機が出てくる絵本を繰り返し読み聞かせ、「飛行機=キーン」と覚えてもらい、楽しいイメージを刷り込みました。

② 空港に行って本物を見る 次は本物です。空港に連れて行くと、娘は「絵本に出てくるキーンがいっぱいある!」と大感動。離着陸の大きな音も体感させました。展望スペースには同じくらいの子どもが何人もいて、和やかな雰囲気だったのも助かりました。

③ 予行演習として実際に乗る 仕上げは、東京‑大阪間の短いフライトでの本番リハーサル。我々は関西在住だったので、ビザの申請のため、東京の大使館に行く際にあえて飛行機を選択しました。

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【実体験】フランス・タレントパスポート(Passeport Talent)の取得方法と家族帯同ビザ(Talent-famille)申請の流れ – 南フランス生活の研究日記

当日は、飛行機が見えるカフェで朝食をとりながら「今から乗るよ! 楽しみだね」とテンションをあげていきました。機内ではママの膝の上。普段は飲ませてもらえない耳抜き用のジュースを離陸前に一気飲みして大満足(実際の耳抜きは水でも問題なくできました)。

幸い、大きな音や揺れはあまり怖がらないタイプだったのか怖がる様子はあまりなく、これらの点の対策不要ということもわかりました。

動画の視聴用と兼ねて耳栓にもなるかと思い子供用のヘッドフォンをもっていっていたのですが、音の対策はいらなさそうで、そもそもヘッドフォンの付け心地が気に入らないのかほとんどつけてくれませんでした。

刷り込みの効果は、本番でしっかり出た

この作戦のおかげで、娘はすっかり飛行機好きに。本番の14時間フライトでは、その効果がはっきり出ました。

  • CAさんがくれたシールや、座席まわりの飛行機の絵に大喜び。これが十分おもちゃ代わりになり、序盤は手持ちのおもちゃを温存できました
  • 窓側の席を予約しておいたところ、外の景色に興味津々であまりぐずらず
  • 祖父母の家の上空あたりで余裕も出てきたのか「じぃじ! ばぁば!」と空から呼びかけて嬉しそうにしている姿はかわいかったです
  • 終盤、飽きてきたタイミングで用意していたおもちゃを投入して、もうひと盛り上がり

💡 段階を踏んで「未知の怖いもの」を「知っていて楽しみなもの」に変えておくと、当日の機嫌がまるで違いました。準備の中でいちばん効果を実感したのが、この刷り込みです。


事前準備〈ロジ編〉:座席は買うべきか——膝の上で14時間は耐えられるのか

ここが、子連れ長時間フライト最大の悩みどころだと思います。

最初は「2席だけ・子どもは膝の上」の予定だった

正直に言うと、当初は大人2席だけを予約し、娘は膝の上で行くつもりでした。費用も抑えられますし、1歳児なら抱っこで乗り切れるだろう、と。

航空券を取ったのはお盆前。たまたま私がコロナにかかって会社を休んでいたときに、時間ができたので「そろそろ2か月前だし。」と思い予約しました。航空会社はエールフランスで、大阪-トゥールーズ間、大人2人分(+膝上の子ども)で約32万円。ほかの航空会社に比べて安かったのでここにしました。「往復のほうが安い」とも聞いたので往復料金も確認しましたが、我が家のケースでは片道のほうが安かったので、片道で購入しました。

予行演習で気づいた「これは無理だ」

考えが変わったのは、出発の1か月前、予行演習として乗った東京‑大阪間のフライトでした。たった1時間ほどの飛行で、「この体勢で14時間は、親も子も絶対にもたない」と痛感したのです。

この予行演習は、子どもの刷り込みと、座席をどうするかの判断材料という、二つの役割を果たしてくれました。 リハーサルは本当におすすめです。

ビジネス1席+エコノミー? エコノミー3席?

そこから本気で悩みました。選択肢と、実際に確認した料金(1席あたり)はこんな感じです。

  1. 大人2席のまま、子どもは膝の上(運に任せて隣が空くのを狙う…)
  2. 親一人が座席をグレードアップして子供と乗る
    • ビジネス:+約60万円/席 … さすがに手が出ない。
    • プレミアムエコノミー:+約25万円/席…結局親一人で見ることになるし、あまり広くならない?
  3. 子供用の席をエコノミーで1席追加:+約10万円、3席ならびで広々使える。

最終的に、コストとのバランスを考えてエコノミーの座席を1つ追加購入(=エコノミー3席)にしました。プラス10万円は安くはありませんが、ビジネスやプレエコと比べれば現実的で、これが大正解でした。

「エコノミー3席」が正解だった理由

実際に乗ってみて、席を確保しておいて本当に良かったと感じた場面がいくつもありました。

  • 親が食事をするときがラク:膝の上だと自分のごはんもまともに食べられませんが、席があれば娘を座らせて落ち着いて食べられました
  • 子どもを横に寝かせられる:3席あれば、寝た娘を横にできる。これが14時間では本当に大きい
  • 荷物を置くスペースができた:オムツや着替え、おもちゃをすぐ手元に置けて快適
  • 子ども本人も嬉しそう:予行演習の2席のときと違って、自分の席に座れた娘は、親の真似をして座る姿が誇らしげでした

座席の追加は、エールフランスのカスタマーサービスに電話して手続きしました。対応がとても良く、その場で座席の相談にも乗ってもらえて、席の位置まで含めて電話口で予約が完了。子連れだと座席選びが快適さに直結するので、不安な点をその場で相談できるのはありがたかったです。ちなみに席は、後ろに人がいない位置で、かつトイレに近い場所を選びました。

バシネットは「全部だめ」だった

子連れフライトの定番、**バシネット(壁に取り付ける簡易ベッド)**も検討しました。航空会社ごとに規定が違うので一つひとつ確認しましたが、我が家の場合はどこも条件に合わず、全滅

調べてみてわかったのですが、バシネットには体重だけでなく身長の制限があり、これが意外と厳しいのです。主要航空会社の制限はこんな感じでした。

航空会社体重の上限身長の上限サイズ(目安)
ANA約10kg(体重基準が中心)約85×45×33cm
JAL約10.5kg(2歳未満が対象)約72×30×15cm
KLM約10kg約65cm約72×30×15cm
エールフランス約10kg約70cm
ルフトハンザ約11kg約67cm(目安8ヵ月まで)

〔要確認:上記は調査時点の各社情報の目安。規定は変わるため、必ず搭乗前に各航空会社の公式サイトで最新を確認してください〕

各社とも身長65〜70cm前後が上限で、実はかなり小さい赤ちゃん(目安8ヵ月くらいまで)向けなのです。我が家の娘は当時すでに身長80cm。体重では惜しいラインでも、身長で全社アウトでした。「ドイツ人、オランダ人の赤ちゃんは大きいのでは?」と期待したルフトハンザ・KLMも、むしろエールフランスよりも制限が厳しく、やはり対象外でした。

💡 1歳前後で身長が伸びている子は、バシネットはほぼ使えないと考えておいたほうが安全です。だからこそ、座席を確保しておいて本当に良かったと思います。

路線によって「席を足せるか」が違う

ひとつ注意点。パリ‑大阪の長距離便だけ子どもの座席を追加し、パリ-トゥールーズのフランス国内便は膝の上。という選択肢が取れないか航空会社に確認しましたが、それは無理との回答でした。

我々はその場合航空券を別にとる必要が発生し、乗り換えの際に荷物を一度パリで引き取らなければならなくなると聞いたので全線で1席を追加しました。一応値段も比較しましたがあまり変わらなかったように思います。


想定外の攻防:FAA承認ハーネス問題

ここからは、準備の中で一番振り回された話です。2歳以下のお子さんに座席を取られる方は、特に要チェックです。

「チャイルドシートを持って来い」!?

子どもの座席を取ると決めたあと、最初に言われたのが「チャイルドシートが必要」。とのことでした。

……車に付けるあのチャイルドシートを、機内に持ち込めということ? と頭が「???」になりました。「車に乗せるようなやつですか?」と確認すると、答えは「はい。チャイルドシートです。航空機用に認可されたチャイルドシートです。」とのこと。

???

正体はFAA承認ハーネス、しかも入手困難

調べると、エールフランスでは2歳以下の子どもが座席を取る場合、認可されたチャイルドシートあるいはFAA承認の専用ハーネスが必要でした(リンク:AIR FRANCEの関連ページ)。

専用ハーネスとは、 CARES(Child Aviation Restraint System) 認可のハーネスで、いろいろと調べましたが日本ではなかなか売っていないようです。(しかも高価…)

値段、郵送までの時間を考慮して私たちは最終的にメルカリで購入しましたが、早めの準備をお勧めします。

⚠️ FAA承認のないハーネスに注意

ひとつ大事な注意点。Amazonなどでは、FAA承認のないハーネスが大量に安く売られています。安いからとこれを選ぶと、搭乗時にしっかり確認されますし、何より子どもの命を守る安全装備です。必ずFAA承認の正規品を選んでください。

体重10kg制限に挑んだ最後の1週間

さらに落とし穴が。このハーネスは体重10kg以上の子どもにしか使えない仕様でした。ところが出発1週間前で、娘の体重は9.9kg。あと100g足りません。

大丈夫だろうとは思いながらも、最後の1週間は、娘の好きなもの、しかも日本でしか食べさせてあげられない納豆を、たくさん食べさせました。その甲斐あってか、出発までになんとか10kgに到達しました。安全のための基準なので、ちゃんとクリアできて本当にホッとしました。

当日チェックインの際、娘の体重を測られるようなことはありませんでしたが、万が一のためにがぶ飲み用の水も持っていました。

装着は驚くほど簡単だった

これだけ振り回されたハーネスですが、装着自体はとても簡単でした。我が家は優先搭乗にしてもらえたので早めに機内へ入り、CAさんに手伝ってもらって、あっという間に取り付け完了。身構えていたぶん拍子抜けするほどでした。

取り付けできないシートもあるようなので事前に航空会社に確認しておくことをお勧めします。

CAさん「その紐、何ですか?」

大阪-パリでは、CAさんが着用を手伝っていただきありがたかったのですが、パリ‑トゥールーズ便では、ハーネスを娘に装着していると、それを見たCAさんに「そのべべ(赤ちゃん)は座席を持っているの? その紐は何?」と聞かれてしまいました。

……いや、それを持って来いと言ったのはあなたたちでは、と。現場のスタッフがハーネスの存在を知らないこともある。ルールを周知しておいてくれ——というのが、正直な実感です。

そして、ハーネスは本当に役に立った

苦労して用意したハーネスですが、着陸後のタクシング中、機体が急ブレーキのような動きをした瞬間があり、そのときハーネスがあって本当に助かりました。「振り回されたけど、用意して正解だった」と心から思えた瞬間です。手間はかかっても、座席を取るなら正規のハーネスは必須だと実感しました。


ベビーカーの預け方:袋に入れるべき&まさかの「輪行バッグ」

どの航空会社もベビーカーは通常の荷物とは別に預入れが可能かと思います。ここでは私たちがどのようにして預入を行ったか紹介したいと思います。

預けるときはケースに入れるのが正解

ベビーカーをそのまま預けると、傷んだり汚れたりします。ケースに入れて預けると、座面が汚れず、運搬時の雨や破損からも守れるので断然おすすめ。なお、AIR FRANCEでは公式HPに「キャリングケースは必須」と書かれているので、事前にご使用される航空会社の要件もご確認ください。(リンク:AIR FRANCEの関連ページ

専用ケースがない? → ロードバイクの輪行バッグがジャストサイズ

「ベビーカー用の専用ケースなんて無いのでは?」と思っていたのですが、解決策は意外なところに。私のロードバイクの輪行バッグが、ベビーカーにジャストサイズだったのです。

これが大当たりで、フランスに着いてからも何度かフライトを経験していますが、今も現役で役立っています。 サイクリストの方は、家の輪行バッグを一度サイズチェックしてみてください。


パリで一泊:乗り継ぎは「一気に」より「一泊」が正解だった

日本からトゥールーズへは、パリ(CDG/シャルル・ド・ゴール空港)で乗り継ぎます。乗り継ぎ時間は2時間ほどで、その気になれば一気にトゥールーズまで行くことも可能でした。でも我が家は、あえてパリの空港近くのホテルで一泊しました。結論から言うと、これが大正解でした。

なぜ一泊したのか

理由は、CDGという空港への不安です。CDGはヨーロッパでも乗り継ぎの評判があまり良くない空港で、ターミナル間の移動に時間がかかることで知られています。実際、3年前に子どもなしで来たときも迷子になってストレスを感じた経験がありました。

そこに「14時間フライト後の疲れ」「夜の到着」「疲れて機嫌の悪い子ども」が重なる状況を想像すると……2時間で乗り継げる自信が持てませんでした。無理をしないほうがいい、と一泊を決めました。

荷物と移動の段取り

  • 預け荷物:日本からトゥールーズまでスルーで預けられる(途中で受け取る必要なし)と聞いていました。ただ「もし当日”パリで受け取って”と言われたら最悪」だと思いましたので、フライトの当日も受け取る必要がないことは念を押して確認しました。一泊分の荷物だけ手荷物に出し、スーツケースはそのままトゥールーズまで運んでもらう形に。
  • ホテルへの移動:到着後は何も考えなくていいように、空港送迎バス付きのホテルを選択しました。空港直結がベストですが、値段の関係でそこは妥協しました 〔アフィリンク:パリ空港周辺ホテル予約〕

一泊して、本当に立て直せた

シャワーを浴びて、ベッドで横になってぐっすり眠り、朝は温かいパンとフルーツの朝食。心身ともにリセットできて、大満足でした。翌朝の元気な状態でトゥールーズ行きに乗れたのは、子連れには本当に大きかったです。

💡 ちなみに朝起きたら部屋の電気がつかなくなっていて、「フランスは大丈夫か…?」と一抹の不安がよぎりました(笑)。でも早朝に出発したので、あまり気になりませんでした。

子連れの長距離乗り継ぎは、ギリギリで一気に行くより、一泊して立て直すほうが、親子ともに断然ラクでおすすめです。


当日〜機内:14時間、こうやって過ごした

刷り込み作戦が効いて、娘は機内を楽しんでくれました。実際にどう過ごしたか、流れをそのまま共有します(食事・睡眠・遊びのリズムの参考に)。

  • 離陸前後:まずはCAさんがくれた飛行機のおもちゃに大興奮。掴みはバッチリ
  • 1回目の食事:機内食が来ると、いろいろ食べられて満足げ
  • 映画タイム:座席の画面で大好きなペンギンの映画を見て、しばらくおとなしく
  • おやつ→1回目の睡眠:映画が終わるころにクッキーを食べて、そのまま就寝
  • 起きて軽食:機内食の軽食(サンドイッチ)を少しつまむ
  • 持参おもちゃを順次投入:ここで温存していたおもちゃ(お絵かき、100均のおもちゃ、粘土など)を少しずつ出していく。一気に出さず小出しにするのがコツ
  • おやつ→機内さんぽ・ダンス:少しおやつを食べたら通路をお散歩。機内の最後尾まで散歩してまたおやつをもらって帰ってくる。席の上でダンスもしてガス抜きに成功
  • 2回目の睡眠:また昼寝。座席があったので横になってぐっすり眠れました(3席にして本当に良かった場面)

途中、何度かトイレに行ったり、通路ですれ違う人に手を振ったり。北極の上を通過するときは北極の氷を窓から見て「ペンギンいるかな?」と探したりと、すっかり空の旅を楽しんでくれたようです。

⚠️ ひとつ失敗談。持っていったお茶の水筒の気圧が変わっていることに気づかず、離陸5分で中身を吹き出させてしまいました(笑)。私たちの場合は大人がやってしまいましたが、機内で水筒やボトルを開けるときは、気圧差に注意してゆっくり開けるよう、子供に事前に教えてあげると良いと思います。

なお、機内で役立った”モノ”の全体像は別記事にまとめています。耳抜きは、離着陸時にジュースや水を飲ませる(吸って飲む嚥下の動きで耳が抜けます。授乳・哺乳瓶・おしゃぶりでも同じ効果)でOKでした。

※フランス移住で日本から持ってきてよかったもの はこちら👇

【実体験】フランス移住で日本から持ってきてよかったもの|1歳児連れ家族移住の持ち物リスト


まとめ:今、もう一度準備するなら

1歳児との14時間フライトを終えてみて、特に効いた準備はこの4つでした。

  • 情緒の準備:絵本→空港→予行演習で「飛行機=楽しい」を刷り込む
  • 座席は買う:膝の上で長時間は親子ともに限界。エコノミー3席が我が家の正解
  • ハーネス等は早めに確認・調達:航空会社の規定は要確認、入手に時間がかかることも
  • ベビーカーは袋に入れて預ける:輪行バッグが思わぬ救世主

派手な裏ワザはありません。でも、一つひとつ調べて、ありもので工夫して乗り切った結果、娘は最後まで大きく崩れず、家族みんな無事にフランスへたどり着けました。

これから同じ道を行く方の、少しでも安心材料になりますように。


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