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フランス移住の準備でいちばん悩むのが、「何を日本から持っていくべきか」ではないでしょうか。
スーツケースの容量は限られているし、現地で買えるものまで持っていっても重いだけ。かといって、住み始めてから「あれを持ってくればよかった……」と後悔するのも避けたいですよね。
私たちは、1歳の娘を連れて家族でフランス南部のトゥールーズに移住しました。実際に暮らしてみると、「これは持ってきて本当によかった」と思うものと、「現地で買えるから不要だった」ものが、準備段階の予想とけっこう違っていました。
この記事では、そのリアルな取捨選択を正直に共有します。特に意外だったのが「日本の100均グッズは、フランスでは手に入らない貴重品」だったこと。そのあたりも含めて、カテゴリ別に紹介します。
※過酷な長時間フライトの乗り切り方(座席選び・ベビーカーの預け方など)と、荷造り・荷物の運び方(スーツケース、航空便と船便の使い分け)は、話すと長くなるので別記事にまとめる予定です。
💡 持参すべきか迷ったら、現地のAmazonを見るのがおすすめ
候補のものを フランスのAmazon(amazon.fr)で検索して、「売っているか」「いくらか」「質はどうか」を出発前にチェックしておくと判断がぐっと楽になります。現地で安く手に入ると分かれば持っていかずに済み、荷物を減らせます。逆に「現地では高い・売っていない」ものは、迷わず日本から持参の優先候補です。
Contents
結論:持ってきてよかったもの ベスト5
迷っている時間がない方へ、まず結論から。
- 炊飯器 … 温かいお米が家族の心と体を救ってくれています
- 菜箸(さいばし) … フランスの調理器具では代用できず、料理のたびに感謝
- 100均グッズ全般 … フランスには「安くて高品質」がない。日本の100均はすごい
- コピー機(複合機) … 移住後に必要な書類の準備を自宅で迎撃できた神アイテム
- スリッパ … 土足文化のフランス。室内履きは持参が正解
この5つ以外にも「これは持ってきて正解だった」というものがたくさんあるので、カテゴリ別に紹介します。
キッチン・食品|毎日の食事の満足度を支える
何よりも「炊飯器」!!
やっぱりこれに尽きます。家探しや役所の手続きでどんなに疲れて帰ってきても、家で美味しいお米が炊けて温かいご飯を食べられるだけで、家族全員の心と体がどれだけ救われたか分かりません。
⚠️ 電圧に注意:フランスは230V・50Hz、日本は100Vです。日本の炊飯器をそのまま挿すと故障や発火の恐れがあるため、変圧器が必要になります(変圧器の判断は後述)。
我が家では、220~230V用の炊飯器を新たに購入し、フランスに航空便で送りました。
💡 ちなみにお米そのものは心配不要でした。我が家の場合、カルフール(Carrefour)で日本米に近いお米が”寿司米”として販売されており、食べる分には全く困っていません。重いお米を大量に持っていく必要はなさそうです。

サトウのごはん(パックご飯)
意外と効いたのがこれ。炊飯器は航空便で別送したため、到着した当日はまだ手元にありません。そんな到着初日に活躍してくれたのがパックご飯でした。慣れない土地に着いた初日に、温めるだけで日本のごはんが食べられる安心感は大きかったです。
菜箸(さいばし)
フランスのフォークやトング、普通の短いお箸ではどうしても代用できないのが日本の「菜箸」。キッチンに立った瞬間、「持ってきて本当によかった…!」と一番声を大にして言いたくなった盲点アイテムです。軽くてかさばらないので、ぜひ。
子ども用の練習箸
普通のお箸はフランスでも売っていたのですが、子ども用の練習箸は現地で見当たりません。 食事の習慣を続けるためにも、使い慣れたものを持参して正解でした。
ラップ(食品用ラップ)
地味ですが、これも持参推奨。フランスのラップは(ものにもよりますが)本当に使いにくくて、本当にフランス人は使っているのか?と疑うことがあります(笑)。切れない・箱がすぐにつぶれる・うまく張れない…。日本の高品質なラップのありがたみを、移住して初めて痛感しました。
コーヒードリッパー
フランスでは、カプセル式コーヒーマシンによるエスプレッソがとてもメジャーです。もちろんそれもおいしいのですが、やはり日本で飲んでいたドリップコーヒーが飲みたい。
(「フランスではフレンチプレスを!」という方は読み飛ばしていただいて構いません。)
ドリッパーはほとんど売っていないので持ってくることをお勧めします。なお、豆と紙のフィルターは問題なく比較的安価に入手可能です。
日本の調味料・乾物

現地のスーパーやアジア食材店でも買えますが割高です。最初の数か月を支えるために、だしパック・のり・ふりかけ・ちらしずしの素などを持参しましたが、これが正解でした。特に活躍しているのは以下の通りです。
- ほんだし
- のり
- みそしる
- ふりかけ、塩昆布
- 中華スープの素
- クックドゥなどのレトルト食品
- カレールウ
日本の「100均グッズ」は、実はフランスの貴重品
これは移住して一番の発見でした。日本の100均で普段買っているものは、持ってきた方が絶対にいいです。
フランスは物価が日本より高いのはもちろんですが、それ以上に「安くて高品質なものを売っている店がない」という印象です。100均に近い存在として「2ユーロショップ」はありますが……今のレートだと約390円ショップ。100均と同じ感覚では買えません。。。
100円でモノが買えて、しかもハイクオリティ、というのは、日本にいると当たり前すぎて気づかない、本当にありがたい環境だったのだと思い知りました。
なので結論はシンプル。普段あなたが100均で買っているものは、ひと通り持ってくるのがおすすめです。私が特によかったと感じたものは以下の通りです。
子供のおもちゃ、シールなど
飛行機の中の時間つぶし用のおもちゃは我が家は100均で新しいものをいくつか買っていました。いろいろと準備にお金がかかる中とても助かりました。もちろんフランスについた後も子供は気に入ってずっと遊んでいるものもあります。
フランスにももちろんシールは売っていますし、日本よりかわいいものもたくさん売っています。しかし、100均で買える乗り物、動物、季節のシールの数と質はすごいコスパです。子供の友達にプレゼントしたこともありますが、とても喜んでもらえました。
家事・収納用品などの小物
洗濯ネット、圧縮袋、台所のスポンジ置き、小物入れ、文房具などそこまでクオリティは求めないもののないと困るものを我が家ではよく100均で買っていました。最近買った100均のものを今一度確認いただき、スーツケースの隅っこに押し込んでおくと役に立つかもしれません。
文房具やノート
日本の文房具は質が高く安いのに、フランスでは質の良いものが割高。子どもの落書き用(学習用)にも、自分用にも、使い慣れた文房具は持ってきて損はありません。
子ども・医薬品まわり|家族移住なら備えておきたい
おむつ
現地にもおむつはありますが、質や肌との相性がわからないので、しばらくは試しながら使うことになります。我が家は使い慣れたものをある程度持参して、安心して立ち上げ期を過ごせました。
しかも嬉しい誤算が2つ。圧縮すればある程度小さくなるので思ったほどかさばらず、さらに荷物の緩衝材としても使えたこと。割れ物のまわりに詰めれば一石二鳥です。
アンパンマングッズ
日本ではみんなのヒーロー、アンパンマン。育児のあらゆる場面(トイレ、歯磨きなど)で助けられたという逸話を聞きますが、残念ながらフランスにその権威は及んでいません。
我が家は、お気に入りの人形のほか、歯磨き粉やトイレトレーニング本など、子どもが自発的に動いてくれる「アンパンマンの仕掛け」をいくつか日本から仕込んでいきました。
常備薬・医薬品・衛生用品
フランスにも薬局(pharmacie)はありますが、言葉の壁や成分の違いを考えると、現地の医薬品をいきなり使うのは難易度が高いと感じました。
そのため出発前には、近くの薬局で普段から使い慣れている市販薬を購入し、持参するようにしました。特に子どもの薬については、不安だったため事前にかかりつけの病院の先生にも事情を話し、アドバイスをいただきました。
- 胃腸薬・整腸剤
- 風邪薬・解熱剤
- 子供用咳止め薬
- 花粉症の薬
- コンタクトレンズの洗浄液
- 子供用歯磨き粉(もちろんアンパンマン)
- ポカリスエットの粉末
- 除菌シート
衣類・生活まわり|土足文化と「傘を使わない国」への備え
スリッパ
フランスはもちろん土足のおうち文化です。私たちは借りた家は土足禁止にしましたが、ホテル滞在中はスリッパが大活躍。日本のような室内履きの感覚で過ごせる安心感があります。家族分持っていくのがおすすめです。家に人を招いた場合も含めて多めに持って行ってもよいかもしれません。
折りたたみ傘+マウンテンパーカー
これは現地で気づいた文化の違い。フランスの人はあまり傘を使いません。 そのせいか、傘は売ってはいるものの高いうえに品質もいまひとつな印象です。
私は現地の人にならって、軽い雨は持ってきたマウンテンパーカー(フードつきの防水アウター)でしのいでいます。 きちんとした折りたたみ傘とマウンテンパーカーを日本から持ってくると、現地で困りません。
電子機器・電源まわり|「変圧器は本当に必要か」を見極める
ここは荷物の重さと費用に直結するので、我が家の判断を詳しく共有します。
変換プラグは必須、でも電源タップは持ってこなかった
フランスのコンセント形状に合う変換プラグ(タイプC/E)は必須です。壊れてしまうこともあるので、予備も含めて持っていくことをお勧めします。一方で、電源タップは持ってきませんでしたが、現地調達で十分でした。
変圧器は「買わない」と判断した理由
ここが一番考えたポイントです。我が家で使う家電は、コピー機・PC・カメラ・iPhoneくらい。これらは事前に「230V対応のACアダプタ」であることを確認していたので、変圧器なしでそのまま使えました(充電・給電だけの機器は、対応電圧さえ合えば変圧器は不要です)。
問題は「熱を使う機器」。変圧器が必要になるのは、結局炊飯器とドライヤーくらいでした。ところが、
- 変圧器は単体で3〜4万円と高く、しかも重い
- そのために変圧器を買うのは、費用も荷物も割に合わない
そこで出した結論が——「炊飯器は230V用のものを新しく購入し、それを航空便で別送した。ドライヤーは現地調達する」。ドライヤーは現地で安く買えるので、ドライヤーのためだけに重い変圧器を運ぶ必要はない、という判断です。
💡 ポイント:「自分の使う家電が”230V・50Hz”に対応可能か」を出発前に確認するだけで、高くて重い変圧器を買わずに済むことがあります。ACアダプタの表記を確認してみてください。
コピー機(複合機)+交換用インク
コピー機(複合機)は我が家の隠れた超・必需品でした。フランスの生活立ち上げ期(ビザ・家探し・保育園など)は、**「サインしてスキャンして送る」「PDFを印刷して提出する」**というペーパーワークがそこそこな頻度で発生します。
日本であれば「ちょっとコンビニまで・・・」で済む話ですが、フランスにはもちろん日本のようなコンビニはなく、街のコピー屋さんに行く必要があります。我々は、1歳の子供が寝た後の夜間にこのような作業を行っていたので、閉店時間も気にせず作業をできたことはとても助かりました。
1点、問題点は交換用のインクです。我々の持ってきたコピー機は日本国内専用モデルだったので交換用のインクがフランスでは購入できませんでした。(交換用のインクを1セット持ってきてはいますが、これもなくなったら、、どうしようかなと思っています。
⚠️ ただし精密機器の別送はリスクも。我が家のコピー機は輸送中に液晶がバキバキに割れて表示が見えなくなりました。それでもタッチ機能は生きていたので、取扱説明書を見ながら設定を突破し、今はiPhoneのアプリ操作で問題なく使えています。この顛末は「荷造り・荷物の運び方編」で詳しく話そうと思います。
旅を広げる一冊|「地球の歩き方」
せっかくヨーロッパに住むなら、あちこち旅行したいもの。周りの方々も「あそこがいい」「ここもおすすめ」と教えてくれます。ただ、いざ「どこに行こう? どんな所だろう?」と調べ始めると、ネットの情報はバラバラで意外とまとまらない。 そんなとき、もちろん日本語で、網羅性が圧倒的な「地球の歩き方」は、やっぱり役立ちます。
一冊で全体像をつかめるので、旅の計画がぐっとはかどります。重さはありますが、旅行を楽しむ前提なら持参する価値ありです(フランス版・ヨーロッパ版など)。
番外編
現地の人間関係に効いた「お土産」
現地でお世話になった方々との交流で、驚くほど役立ったものも紹介します。
日本の箸と箸置き(大量に) は、配るお土産として最高に優秀でした。かさばらず大量に運べて、デザインも日本らしく美しいので、誰に渡しても喜ばれます。
もうひとつが印刷した写真。お世話になった人や子供の友達に、撮った写真をその場で印刷してプレゼントしたところ、デジタル時代だからこそ新鮮だったようで、想像以上に喜ばれました。コピー機があるとこういう小技も効きます。
移動で効いた「大きい折りたたみバッグ」
機内持ち込みで地味に活躍したのが、大きい折りたたみバッグ。リュックや入りきらない荷物をまとめて「1点」として持ち込めて、点数制限の回避に役立ちました。詳しい使い方(と、出発直前に東急ハンズへ走った話)は荷造り編で 。
逆に「持ってこなくてよかった/不要だった」もの
荷物を減らしたい人の参考に。荷物は厳選していたので「持ってきたのに不要だったな。」と思ったものは正直ありませんが、以下のものは不要だと思います。食べ物ばかりで恐縮ですが、やはりフランスの食べ物はおいしいです。
- お米(大量に) … カルフールで日本米に近いものが買えたので心配無用だった
- 大量の食品 … マルシェの野菜・果物・チーズは安くて新鮮。日本食材は最低限でOK
- 変圧器(使う家電が230V対応なら) … 重くて高い。対応機器なら不要
- ドライヤー…安価なものから高価なものまで、フランス現地の電圧に合ったものを購入可能
- 大型家電 … 電圧が違ううえ重い。現地購入が結局おトク

まとめ
1歳児連れのフランス移住で、持ち物選びの基本は「現地で安く・良い品質で買えないものを優先する」ことでした。
意外だったのは、炊飯器やコピー機といった”効くもの”に加えて、100均グッズ・文房具・ラップ・スリッパ・練習箸のような「日本では当たり前に安くて高品質なもの」こそ、フランスでは手に入りにくい貴重品だったこと。逆に、お米や大型家電、変圧器(対応機器なら)は現地調達で十分でした。
派手な裏ワザはありませんが、一つひとつ「現地で買えるか・質はどうか」を考えて選んだ結果、無駄な荷物を減らしつつ、生活の満足度は落とさずに済みました。
これから準備する方は、ぜひこのリストをチェックリスト代わりに使ってみてください。
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- 準備中です。少々お待ちください。



