【実体験】フランス移住後の家探し|保証人・RIBで苦労しながら2週間で賃貸契約した話

フランス移住の準備

フランス移住を控えて、まず私たちが悩んだのが、

「家を日本にいるうちから決めていくのか、それとも現地に着いてから探すのか」

という問題でした。

正直、日本にいる頃は「ネットでサクッと探して、そのまま日本から契約できたら楽だな」なんて気楽に考えていました。

しかし、現地の土地勘が全くない状態で、長く住む家をネットの画面だけで決めてしまうのは、1歳の娘と暮らすうえで治安や環境の面で大きなリスクがあると感じました。

そこで私たちは、 「まずは現地に飛んでから探そう。その代わり、最初の2週間だけホテルを予約して、その滞在期間中に意地でも家を決めよう!」 と腹をくくって出国しました。

いざToulouseに着いて家探しを始めてみると、現実は想像以上に甘くありませんでした……。特に大変だったのが、以下の3つです。

  • メールを送っても返事がまったく来ない
  • 内覧までたどり着けない
  • 「RIB(リブ)」と呼ばれる銀行口座
  • 絶望的な「保証人(garant)」問題

今回は、そんな「2週間」というタイムリミットの中で、我が家がどうやって家を見つけたのか、リアルな実体験をお届けします!

なお、住むエリアをどのように決めたのかについては別記事で記載したいと思います。

フランスの賃貸サイト(SeLoger・Leboncoinなど)で家探しを始めた

最初は、賃貸サイトを使って探していました。

実際に使ったのは、

  • SeLoger
  • Leboncoin
  • Housing Anywhere

などです。

SeLoger(スロジェ):エリア検索が最強の大手サイト

フランス最大級の不動産ポータルサイトで、日本でいう「SUUMO」や「HOME’S」のような存在です。 検索機能は優秀で地図検索ができたので土地勘がない我々にもかなり便利でした。

「このエリアに住みたい」を探しやすく、物件数も多いです。

我が家もかなりの数をメッセージしました。(しまくりました。)

Leboncoin(ルボンコワン):格安物件はあるが登録に注意

フランス版ジモティーのようなサイトです。フランスではかなりメジャーなサービスで、個人掲載も多く、広めで安い物件も見つかります。

実際に、妻の同僚はこのサイトを使って家を契約し、代理店の手数料を節約できたようです。

ただし、アカウントの登録にはヨーロッパの電話番号が必要だったので、現地SIMを持っていないと少し使いづらかったです。

Housing Anywhere:英語OKだが割高な外国人向けサイト

外国人向けで使いやすく、英語でやり取りできる点はかなり助かりました。

実際に、良い物件もあり問い合わせもしましたが、全体的に少し割高な印象がありました。

どのサイトでも「書類アップロード」が必要だった

日本との違いで驚いたのが、かなり早い段階で大量の書類提出を求められることです。

たとえば、

  • パスポート
  • 銀行残高証明
  • 雇用証明
  • 給与証明
  • 現住所証明

など。

問い合わせ前後のタイミングでアップロードを求められることも多かったです。

そのため、移住前にPDF化・スキャンしておくのをかなりおすすめします。

私たちは、ビザ申請の際にこれらをまとめてデータ化して保存していたのでここで役に立ちました。

タレントパスポートと家族帯同ビザ申請の全記録はこちら👇

【実体験】フランス・タレントパスポート(Passeport Talent)の取得方法と家族帯同ビザ(Talent-famille)申請の流れ – 南フランス生活の研究日記

ネットだけでは限界があった

ただ、結局はネットだけではなかなか進みませんでした。

  • メールの返事が来ない
  • 内覧できない
  • 外国人というだけで後回し感がある(?)

ということも多かったです。

ただし、部屋の広さ・設備・地域による家賃の相場観を何となくつかめたので、この点においてはとても勉強になったと思います。日本にいてもこれらのサイトは確認可能なので事前に確認しておくことをお勧めします。

現地の不動産屋へ直接行ったら、一気に進んだ

Toulouseには不動産屋さんがたくさんあります。(日本よりも不動産屋の数は多い気がします。そして、なぜかはわかりませんが立ち止まって壁の広告を見ている人もかなり多いように思います。)

散歩の帰り道、私たちもToulousainに混ざって壁の広告を見ていると、ネットで相場観を把握できていた私たちは”ピンとくる物件”を1つ見つけることができました。

少し悩みましたが、ネットでの部屋探しに行き詰っており、ホテルの滞在期限も残り1週間ほどとなってしまっていたので、そのままアポなしで入店することに。

これが結果的には大正解でした。

我が家が訪れたのは、RBI(L’immobilier rare, beau et intemporel)という不動産会社。

たまたま英語が話せるスタッフの方が親身に対応してくれ、内覧ももちろんOK。

そこから一気に話が進みました。

飛び込みの外国人である私たちに対して、書類の審査や電気の契約、さらには必須加入である住宅保険の手続きまで手伝ってくれたのは、本当にこのエージェンシーのホスピタリティのおかげです。

契約の必須アイテムと「鶏と卵(RIB)」の罠

フランスの賃貸の流れは、以下の通りで、日本とかなり似ています。

  • 内覧
  • 書類提出
  • 審査
  • 契約

ただし、気を付けないと行かないのが契約で必要となった以下のものでした。

  • 電話番号(現地で使用可能なもの。)
  • 銀行口座
  • 住宅保険
  • 保証人(garant)

銀行口座関係はかなり重要でした。というのも、フランスの賃貸契約では「RIB(リブ)」と呼ばれる銀行口座の口座情報証明書が絶対に必要になるからです。

ここで、フランス移住者が必ずぶち当たる**「鶏と卵」のような矛盾**が発生します。

  • フランスで銀行口座を開くには「現地の住所(滞在証明)」が必要
  • でも、その住居を契約するには「フランスの銀行口座(RIB)」が必要

「じゃあ一体どうすればいいの!?」と、どうして良いかわからない状態になってしまうのが一般的なのですが…。

我が家は、日本にいる段階で事前に「Wise(ワイズ)」の口座を作っていました。

Wiseを使えば、日本にいながらにしてユーロ(EUR)の現地口座情報(いわゆるRIB番号)を事前に取得することができます。結果的にこれが大功を奏し、不動産屋さんにもそのRIBをそのまま提出して、この「鶏と卵トラップ」を難なくクリアすることができました。

送金やユーロでの初期費用の管理も驚くほどスムーズだったので、移住前にWiseを開設しておくのは本当におすすめです。

また、住宅保険は加入必須で、不動産屋がその場で契約まで手伝ってくれました。

ちなみに、水道代は家賃込みのケースが多い印象でした。

最大の壁は「garant(保証人)」問題

そして、一番苦労したのが「保証人」です。

フランスでは、

「家賃の3倍以上の月収がある保証人」

を求められることがかなり多いです。

移住直後の我が家は、フランス国内での収入証明が弱く、ここでかなり苦戦しました。

Visale(政府系保証):移住直後は審査落ちの可能性大

フランスには「Visale」という政府系保証制度があります。

外国人でも利用可能で、本来はかなり便利な仕組みなのですが、我が家は審査を通過できませんでした。

原因はシンプルで、

「現在の月収」

を入力すると、移住直後なのでゼロ扱いになってしまったからです。

GarantMe(民間保証):使いやすいが高額な手数料

その後検討したのが「GarantMe」という民間保証サービス。

外国人でも使いやすい一方で、年間1000ユーロ近くかかると言われ、かなり高額で躊躇しました。

最後は「現地の人」に助けられた

最終的には、妻の上司に保証人になっていただき、なんとか契約までたどり着けました。

フランス移住では、

「制度を理解すること」

ももちろん重要ですが、実際には

「現地で頼れる人がいること」

のありがたさを強く感じました。

これからフランスで家探しする人へ

実際にやってみて感じたのは、

「日本にいる間に全て決め切るのはかなり難しい」

ということです。

特に重要だと思ったのは、

  • 家賃の相場観を把握しておく
  • 必要書類を事前スキャンしておく
  • 電話番号を早めに取得する
  • RIB銀行口座を開設しておく
  • 保証人問題を先に確認する
  • 現地不動産屋も活用する

このあたりでした。

我が家も本当にギリギリでしたが、結果的にはなんとか2週間で契約にこぎつけ、かなり満足できる家に住めています。

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