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「フランス移住って、結局いくらかかるの?」
これから移住する人がいちばん知りたいのに、リアルな金額を出している人が少ないテーマです。そこで我が家は、1歳の娘を連れた家族3人の移住費用を、費目ごとに全公開します。
この記事は**「日本国内でかかったお金」編**。現地(家賃・敷金・家具など)でかかった費用は、別記事にまとめます。
Contents
結論:日本国内でかかったのは約150万円(実質は約140万円)
先に結論から。日本国内で出ていったお金は、主要費目で約140万円。パスポートや細かい買い物まで含めると、合計 約150万円でした。
ただし、後述するとおり不用品をメルカリで処分して約10万円が戻ってきたので、実質的な負担は約140万円ほど。家族3人・1歳児連れの、リアルな数字です。
全費目の内訳
何にいくらかかったか、すべて公開します。
(青文字:節約ポイント、赤文字:予想外に予算が書かさんだものです。)
| 内容 | 金額(円) |
|---|---|
| 戸籍謄本の法定翻訳(10通) | 23,265 |
| パスポート(10年・1人分) | 16,300 |
| スーツケース 大×2個 | 52,000 |
| ビザ申請の東京往復+ホテル | 57,200 |
| ビザ申請料 ×3人 | 50,262 |
| 買い出し(ドラッグストア) | 22,000 |
| 買い出し(日本食) | 5,000 |
| 海外旅行保険 3人分×1年 | 367,000 |
| 炊飯器 | 15,000 |
| 飛行機のハーネス(幼児用) | 20,000 |
| HISモバイル 2人分 | 6,600 |
| 引越し(現住地→実家・家具) | 240,000 |
| 引越し(現住地→実家・冷蔵庫) | 17,000 |
| eSIM 2人分×1ヶ月 | 4,000 |
| 航空便 ×2箱 | 107,200 |
| 航空券 大人2人+幼児1人 | 408,940 |
| その他(各種書類の翻訳・細かい買い物など) | 約90,000 |
| 合計 | 約1,500,000 |
💡 パスポートの10年用手数料は、申請当時は窓口で16,300円でした。なお2026年7月1日からは値下げされ、18歳以上の10年用はオンライン申請で8,900円になります(同日から出国税は1,000円→3,000円に増額)。これから準備する方は、最新の手数料を確認してください。
こうして並べると、航空券・保険・引越しの3つで全体の大半を占めているのが分かります。ここからは「逆に得たお金」「予想外だった出費」「節約できた出費」を、順番に深掘りします。
💰 逆に「得たお金」:メルカリで約10万円
支出ばかりではありません。移住前の不用品を、メルカリなどのフリマアプリや譲渡で処分したところ、約10万円になりました。
移住すると、持っていけないもの・現地で買い直すものがたくさん出ます。捨てる前にフリマアプリに出すと、それなりのまとまった額になります。これで実質負担が約150万円→約140万円に下がりました。
💡 移住準備の断捨離は「捨てる」前に「売る」。時間に余裕をもって早めに出品すると、買い手がつきやすいです。
🔴 予想外だった出費トップ3
① 航空券:408,940円(最大の予想外)
最大の誤算がこれ。最初は大人2席だけ予約し、娘は膝の上のつもりでした。ところが予行演習で「14時間を膝の上は無理だ」と痛感し、子どもの席を1つ追加。結果、家族3人で約41万円になりました。
ただ、これはケチらなくて本当に良かった出費です(理由はフライト記事に詳しく書いています)。
👉詳しくは〔1歳児と14時間フライト|子どもの席は買うべき?〕を確認ください。

② 飛行機のハーネス(幼児用):20,000円
「2歳以下の幼児に座席を予約したら、FAA承認のハーネスが必要⁉」という、知らないと絶対にハマる落とし穴。日本では入手しづらく、価格も安くありません。これもフライト記事で詳しく。
③ 炊飯器:15,000円(でも安く済んだ予想外)
これは”高くて驚いた”ではなく、”思ったより安く済んだ“予想外。海外用の変圧器は単体で3〜4万円と高いのですが、220〜230V対応の炊飯器を新しく買うほうが安いと気づきました。
👉詳しくは〔フランス移住で持ってきてよかったもの〕をご覧ください。

🔵 節約できた出費
① スーツケース:52,000円(2個分だけ購入)
スーツケースは合計4個必要でしたが、2個は親戚から譲り受け、購入したのは2個分だけ。ここで5.2万円に抑えられました。
② 引越し・住まいの整理:240,000円+17,000円
費用の前に、まず「住んでいた家をどうしたか」から。我が家は賃貸住まいだったので、部屋は解約しました。問題は荷物の置き場所ですが、実家の倉庫で保管できることに。実家が田舎の農家で広い倉庫があったので、ここはかなりラッキーでした。
移住者の中には、レンタル倉庫を借りたり、留守宅の維持・清掃サービスを使ったりする人もいると聞いていたので、保管場所を無料で確保できたのは大きかったです。〔★実体験:持ち家の方は売却・賃貸に出すなど判断が変わる、と一言添えても親切〕
引越し(現住地→実家)そのものは、会社の割引制度を利用して費用を圧縮(240,000円)。また、車は売らずに親へ一時的に預けることで、処分や買い替えのロスを避けました。
冷蔵庫(17,000円)は、結婚祝いにもらった大切なもの。実家ではなく祖母の家へ単体で送り、使ってもらうことにしました。ちょうど祖母が必要としてくれたタイミングで、手放さずに済んでホッとしています。
大型の家具・家電は「保管・処分・返却」に振り分け
倉庫に預けるといっても、全部は置けません。我が家はこう振り分けました。
- 処分:ベッド・ソファーなどの布製品。倉庫で長期保管するとカビ・ホコリが心配で、子どものアレルギーを考えて断念しました。洗濯機も、大学時代から使っていて寿命だったので処分(家電リサイクル料は引越し費用に含めています)
- 残して保管:テレビ、ダイニングテーブル、エアコン、掃除ロボット(※エアコンは年数的に、戻ってきたとき使えるか少し不安…)
- 譲る:冷蔵庫(→祖母へ、前述)
- 返却:食洗機は、移住を見越してパナソニックのサブスクで借りていたので返却。これは正解でした
ポイントは、家電の買い替えタイミングを、移住の少し前から逆算して考えていたこと。「どうせ手放すなら移住前に買い替えない」「保管が難しいものはサブスクにしておく」と先回りすると、ムダな出費を避けられます。
💡 移住前にまず決めるのが「今の住まいをどうするか」。賃貸なら解約+荷物の保管先、持ち家なら売却・賃貸など、選択肢で費用が大きく変わります。荷物の保管先を早めに確保しておくと、レンタル倉庫代を節約できます。
最大項目「海外旅行保険」37万円について
国内費用で最大だったのが、海外旅行保険3人分×1年=367,000円。金額が大きいので不安になりますが、ポイントが2つあります。
ひとつ、これは**現地の公的保険(Sécurité sociale など)に加入できるまでの”つなぎ”**として入ったもの。移住直後の無保険期間をなくすために必要でした。我が家は「STEP IN」という保険を選びました。
ふたつ、公的保険に加入できれば途中解約が可能で、返金もあります。つまり「37万円を丸ごと払い切り」ではなく、現地保険に切り替わった時点で残りが戻ってくるので、実際の負担はこれより小さくなります。
保険選びは移住者がいちばん悩むところなので、詳しくは別記事にまとめます。 〔※準備中です。〕
日本の電話番号・通信(HISモバイル+eSIM)
地味に大事だったのが、日本の電話番号を残すこと。銀行・行政・SMS認証など、日本の番号が必要な場面は移住後も意外と多いのです。
我が家はahamoからHISモバイルに乗り換えて、最安で日本番号を維持しました(2人分で6,600円)。正直、予想していなかった費目で「思ったより安くないな…」というのが本音ですが、番号を手放すリスクを考えると必要経費でした。現地到着直後のネットはeSIM(2人分1ヶ月4,000円)でしのぎました。
「海外移住中、日本の番号を最安で残す方法」は、それだけで知りたい人が多いので別記事にします。〔※準備中です。〕
まとめ:140万円を振り返って
家族3人・1歳児連れのフランス移住、日本国内だけで約150万円(メルカリ収入を引いて実質約140万円)。正直、安くはありません。
でも振り返ってみて、航空券(子どもの席)はケチらなくて本当に良かったと思っています。お金で買えた「親子ともに無理のない14時間」は、それだけの価値がありました。
そしてもう一つ。予行演習で東京へ行ったとき、あえて1日余裕を持たせて滞在し、娘にパンダを見せてあげられたこと。出国前の慌ただしい時期に「日本でできることを、ひとつでも」やっておけたのは、お金には換えられない時間でした。
費用は、ただ削ればいいものではない——かけるべきところにかける。それが、移住準備でいちばん実感したことです。



