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はじめに:フランスに着いてから、実際いくらかかった?
「フランスに着いてから、結局いくらかかるの?」
これから移住する人が気になるのは、日本を出るまでだけでなく、フランスに着いてからいくらかかるのかということだと思います。フランス移住の初期費用【国内編】では、日本側でかかった約150万円を紹介しました。今回はその続きで、フランスで賃貸の部屋を借りて、家具をそろえるまでに、我が家が実際に払ったお金をまとめます。
最初の2週間のホテルは、日本にいるうちに予約していたので、軽く触れるだけにします。この記事では、次の2つを中心に話したいと思います。
- 家の契約にかかったお金
- 我が家にとって予想外だった、家具や生活雑貨の費用
先に結論です。
- 家の契約:手数料約760€+敷金(家賃1か月分)。家賃は約900€/月(管理費・水道込み)で、日本よりは高くなるだろうと考えていたので、ぎりぎり許容範囲でした
- 家具・生活雑貨:およそ2900€(2年間の滞在予定で立てた目標は2400€。500€ほど上回りました)
- 最初の2週間のホテル代:約920€(日本で予約)
- 入居までの合計:約5500€
電気代・ネット・食費などの毎月の生活費は、別の記事でまとめる予定です。
家族3人(夫婦+娘)・約60㎡の2LDK・家具なし物件を、トゥールーズで契約する際にかかった費用の一例として、参考にしてもらえるとうれしいです。
家の契約にかかったお金
不動産会社で借りるとき、通常かかるお金
フランスで不動産会社を通して部屋を借りる場合、入居のときに借主がかかるお金は、主に次の3つです。
- 手数料:内見・書類の準備・契約書の作成にかかる費用と、入居時の立会検査(état des lieux)の費用です。借主が払う分には、法律で、部屋の広さ(㎡)などに応じた上限があります。
- 敷金(dépôt de garantie):家具なしの物件は、家賃(管理費を除く)の1か月分が上限です。家具付きの物件は、2か月分が上限です。
- 保証人:保証人がいない場合は、有料の保証サービス(GarantMeなど)の費用がかかることがあります。料金は、家賃の数%(年に数百€)が目安とされています。また、条件を満たせば使える、無料の公的保証「Visale」という制度もあります。
(公的機関の情報の要約です。調査時点のもので、条件によって変わるので、各自で最新を確認してください)
出典:
- 手数料の上限:ANIL(住宅情報の公的機関)
- 敷金の上限:service-public.fr(家具なし)/service-public.fr(家具付き)
- 保証人・保証サービス(Visaleなど):ANIL
- GarantMe:公式サイト
我が家の場合は、どこにかかった?
| 項目 | 通常 | 我が家 |
|---|---|---|
| 手数料 | 法律で上限あり | 約760€ |
| 敷金 | 家賃1か月分が上限(家具なし) | 家賃1か月分 |
| 保証人 | いなければ有料サービス | 妻の上司に頼んだので、費用はかからず |
敷金や手数料は、日本とさほど変わらないようにも思いますが、しっかりと費用がかさみました。入居費用は、家賃+数か月分は余裕を見て準備しておくのがよさそうです。
一番困ったのは、保証人でした
我が家が一番困ったのは、保証人(garant)でした。保証人になってくれる人がいなくて、困っていたのです。トゥールーズの家探しでも書いたとおり、有料の保証サービスを使う方法もあります。無料の公的保証「Visale」もありますが、不動産屋に確認したところ、条件があり、我が家は使えないとのことでした。そんななか、間一髪で、妻の上司が保証人になってくれて、助かりました。
ただ、これは運が良かっただけで、誰でも頼める方法ではありません。頼めない場合は、有料の保証サービスの費用も見込んでおいてください(我が家は利用していないので、あくまで参考情報です)。
家賃は「ぎりぎり許容範囲」でした
家賃は、約900€(管理費・水道込み)でした。日本よりは高くなるだろうと考えていたので、ぎりぎり許容範囲でした。
住宅保険は、すすめられるまま加入しました
フランスでは、借主は、火災や水漏れなどの賃貸リスクを補償する住宅保険(assurance habitation)への加入が義務とされています(公的機関の情報:service-public.fr)。我が家は、契約時にすすめられるまま加入しました。
料金は月23€でしたが、最近29€に値上がりしていました。
加入から1年がたてば、いつでも、違約金なしで解約・乗り換えができるとされています(公的機関の情報:service-public.fr)。値上がりが気になる人は、他社と比べてみるのも手です。我が家は、調べる手間が省けたと考えて、特に乗り換えなどはしていません。
フランスの賃貸は家具付き? 家具なし?
契約した物件は、家具なしでした。実は、最初は家具付きの物件を考えていて、家具を買う予定はありませんでした。
物件を探していて、最後に比較したのは、家具付きの物件と、家具なしの物件の2件です。家賃の差額は月100€ほど。我が家は2年間の滞在予定なので、差額は合わせて2400€になります。そこで、2400€ほどで家具をそろえられれば、家具なしでも損はしないと考えて、家具なしの物件に決めました。
予想外だった家具・生活雑貨の費用【およそ2900€】

結果は、およそ2900€でした。目標にしていた2400€を、500€ほど上回りました。ただ、家具付きの家に住んでいても、洗濯機を買う必要があったり、何かと買い物はするものです。そう考えると、家具付きに住んだ場合と、結局は同じくらいの出費になったのかもしれません。
とはいえ、正直に言うと、「家具付きのほうが楽だろうな」と思っていたのは事実で、ゼロからそろえる作業は大変でした。それでも、立地・広さ・家賃、そして今の家そのものに満足しているので、「仕方ない」と割り切れています。
ちなみに、退去するときの家具は、leboncoinやガレージセールのようなもので売るのか、粗大ごみとして出せるのか……と考えていますが、まだ調べられていません。分かったら、この記事に追記します。
内訳は、次のとおりです。
| 購入先 | 金額 | 主なもの |
|---|---|---|
| IKEA | 約1300€ | ダイニングテーブル、いす、ソファ、ローテーブル、ラグ、テレビ台、調理用品一式、皿など、ベッド、布団、まくら |
| 家電量販店(Darty)・ホームセンター(Midica) | 約500€ | コーヒーメーカー、テレビ(中古)、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、ドライヤー、トースター、収納用品、小さな棚、靴置きなどの生活雑貨 |
| Amazon・その他 | 約1100€ | ベビーベッド、加湿器、掃除機、leboncoinで買った中古のテーブルセットなど |
| 合計 | およそ2900€ |
基本はIKEAでそろえました。せっかくのフランスでの生活、おしゃれな家具に囲まれて……と少し期待していましたが、見事に、日本で過ごしていた家と同じような見た目になりました。
ありもので節約したところ
- テラスのテーブルセットは、leboncoin(日本のメルカリのような個人間売買サービス)で60€でした。
- テレビは、家電量販店のDartyで中古を買いました。とてもきれいで、問題なく使えています。
結局、現地では総額いくらかかった?
「結局、フランスに着いてから、全部でいくらかかったの?」
入居までにかかったお金を、ひとつの表にまとめます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 最初の2週間のホテル代(日本で予約) | 約920€ |
| 賃貸契約時の手数料 | 約760€ |
| 敷金(家賃1か月分) | 約900€ |
| 家具・生活雑貨 | およそ2900€ |
| 入居までの合計 | 約5500€ |
合計は約5500€でした。
なお、航空券・航空便・海外旅行保険は、日本で払ったので国内編に入っています。この表には含めていません。毎月の生活費(光熱費・ネット・食費など)も、別になります。別の記事でまとめる予定です。
このほかに、かかるお金
- 我が家は、当初は車も購入する予定でしたが、街中の便利な場所に部屋を借りることができたので、車は買いませんでした。車を買う場合は、その費用が別にかかります。
我が家はかかりませんでしたが、ご家庭や状況によっては、ほかにもかかる予算があると思います。
移住後の最初の数か月は、家賃などの毎月のお金に加えて、こうした出費が重なります。資金には、余裕を持っておくと安心です。
入居までの合計は約5500€と、今あらためて見ても、少し身構えてしまうほどの大金です。ただ、ある程度調べておくことで、準備はできると思います。これから家を探す人の目安になればうれしいです。



