※本記事は我が家がフランス・トゥールーズでクレッシュを探した際の実体験です。クレッシュの種類や申し込み方法、入園までの流れは自治体や施設によって異なります。
フランスへの移住が決まり、娘も一緒に連れて行くことになった我が家。
そこで気になったのが、
「フランスでは、娘をどこに預ければいいんだろう?」
ということでした。
娘は日本でも、生後7か月から保育園に通っていました。
せっかくフランスに住むなら、娘にもフランスの子どもたちと一緒に過ごしてほしい。
そしてフランスでの生活を回していくためにも、日中に娘を預けられる場所が必要でした。
ところが、実際にクレッシュをどうやって探せばいいのかは、わからないところからのスタートでした。
実際に探し始めたのは、トゥールーズに着いてすぐのこと。
今回は、そんな我が家がフランスでクレッシュを見つけ、入園が決まるまでの話です。
この記事の要点
- 探し始めたのは移住直後から。探し始めて約2週間で入園が決定。
- 娘は1歳半、日本語の理解もそこそこ、フランス語は全くのゼロ。
- 妻の職場と提携しているクレッシュがあったが、職場の優先枠(5枠ほど)は満員
- 一般枠に空きがあり、園長先生の配慮で入園が決まった(※通常とは違う例外的な流れ)
- 園長先生との面談では、開始時期・預ける時間・誕生日・クラス・1日の流れ・持ち物を確認された
Contents
フランスの保育園って、どうやって探すの?
フランスの保育について調べてみると、日本の保育園とは少し違って、いくつかの選択肢があることがわかりました。
例えば、少人数の子どもを家庭的な環境で預かってもらう「assistante maternelle(アシスタント・マテルネル)」など。
それぞれの仕組みは、自分たちなりに理解していたつもりです。
それでも、せっかくなら、娘にはほかの子どもたちとも仲良くなれる環境で過ごしてほしい。
そう考えて、
「できれば日本の保育園みたいな『Crèche collective(クレッシュ・コレクティブ)』がいいな」
と思っていました。
娘は日本の保育園に、ちょうど1年通っていました。だからフランスでも同じように、ある程度まとまった人数の子どもたちと一緒に過ごせる環境のほうが安心できそうだったのです。
とはいえ、希望するクレッシュに簡単に入れるのかどうかもわかりません。
そこで、まずは妻の職場に相談してみることにしました。
妻の職場と提携しているクレッシュがあった
妻の職場に相談すると、提携しているクレッシュを紹介してもらうことができました。
「これでなんとかなるかもしれない」と思ったのですが、ここでも一筋縄ではいきません。
職場から優先的に入れる枠が、全部で5枠ほど用意されていました。
ところが、
その優先枠はすでに埋まっていました。
「提携しているクレッシュがある」と聞いたときは少し安心していたのですが、どうやらそれだけで入れるわけではありません。
日本の保育園と同じように、クレッシュも空きがなければ入れません。
職場の方からも、
「クレッシュの枠はなかなか空かないので、苦労すると思います」
という話を聞きました。
日本でも保育園探しで苦労する話はよく聞きますが、フランスでも保育園探しは簡単ではないようです。
ところが、一般枠に1つ空きがあった
そんな中、思わぬ展開がありました。
当時のクレッシュの園長先生(directrice)が配慮してくださり、一般枠で空いていた1枠に娘を入れてもらえることになったのです。
本来であれば、まずは市に申請を出して、面談などを行い、その後に希望するクレッシュを決めるという流れだったそうです。
ところが今回は、園長先生から市の職員に話を通してもらうことができ、通常とは少し違った形で手続きを進めることになりました。
これは、たまたま空きがあり、園長先生が動いてくださったからこそで、あくまで例外的なケースです。これから探す方は、まずはお住まいの市の案内に沿って申請するところから始めてください。
「クレッシュ、見つかるかな……」と心配していたところから、一気に話が進みました。
園長先生との面談へ
入園に向けて、園長先生との打ち合わせをすることになりました。
面談では、たどたどしいフランス語と、英語、翻訳アプリを使いながら話をしました。
園長先生からは、「外国人の子どもを受け入れるのは、このクレッシュでは初めてだけど、最善を尽くす」と言ってもらうことができ、とても心強かったです。
面談の内容は、意外と実務的なものでした。
確認されたのは、
- いつから通わせたいか
- どのくらいの時間預けたいか
- 娘の誕生日
- どのクラスになるか
- 1日の大まかなスケジュール
- 持ち物
など。
娘の誕生日を確認してもらい、入るクラスも決まりました。
その後、実際にクレッシュの中も見学させてもらいました。
教室を見たり、子どもたちが過ごす環境を見たりすると、少しずつ
「本当にフランスのクレッシュに入るんだな」
という実感が湧いてきました。
面談には「レター」を持っていった
この園長先生との面談には、娘について書いたレターも持っていきました。
フランスのクレッシュについて調べているときに、
「入園を希望するならレターを書いていったほうがいい」
という情報をブログなどで見つけ、それを参考にして作ったものです。
そこには、娘をクレッシュに受け入れてもらいたいという私たちの気持ちを書きました。
ただ、正直なところ、
このレターが実際に必要だったのかは、今でもわかりません。
「レターがあったから入園できた」というわけでもありません。
それでも、フランス語で自分たちの気持ちを十分に伝えられない私たちにとっては、娘について伝えるための一つの方法にはなりました。
無事にクレッシュが決定
こうして、いろいろな偶然と周囲の方の助けもあり、娘のクレッシュが決まりました。
フランスに到着してからおよそ2週間、1歳半での入園です。
フランスに来る前は、
「そもそもクレッシュってどうやって探すの?」
というところから始まった我が家。
提携しているクレッシュを紹介してもらっても優先枠はすでに埋まっていて、一時はどうなることかと思いました。
それでも、一般枠の空きと園長先生の配慮により、なんとか入園までたどり着くことができました。
参考:トゥールーズ市の通常の流れ
トゥールーズ市の公式サイトでは、通常の流れは次のように案内されています(2026年10月時点)。
- 市のサイトから、オンラインで申請する(妊娠6か月から申し込める)
- 書類を提出する(3か月以内の住所の証明、CAFの証明、親の仕事や学業の証明など)
- 状況によっては、Espace Petite Enfance(市の子育ての窓口)で面談
- 市の委員会で審査(年9回)
- 結果が、SMS・メール・電話で届く
- 提案があったら、48時間以内にオンラインで受諾か辞退を回答する
入園の時点でトゥールーズ市に住んでいることが条件です。必要書類や日程は変わることがあるので、最新の情報はトゥールーズ・メトロポールの公式サイトで確認してください。
我が家の場合は、この順番が入れ替わりました。園長先生が市に働きかけてくださったことで、先に④⑤の入園が決まり、①〜③の手続きは、そのあとで一通り行っています。
③の面談では、「家からもっと近いクレッシュもありますよ」と言ってもらえました。ただ、その頃にはもう通い始めていて、娘もすっかり慣れていたので、園は変えずに最初のクレッシュに通い続けることにしました。

次は、入園準備と慣らし保育
入園はひとまず決まったものの、このあとも入園の準備と慣らし保育が続きます。
入園の書類も一通りそろえ、私たちはクレッシュの先生に娘のことを理解してもらうために、紹介用のPowerPointも作りました。
普段どんな生活をしているのか。
どんな性格なのか。
何が好きなのか。
日本語ではどんな言葉を話しているのか。
フランス語がほとんど話せない娘を、どうやって先生たちに知ってもらうのか。
次の記事では、フランスのクレッシュに入園するために、我が家が実際に準備した書類や入園準備について書いていきます(近日公開予定)。



